11/25「中部委員会(秋季)」を開催しました。
2021年11月25日(木)に会場およびオンライン併用にて、「中部委員会(秋季)(委員長:伊藤久德 中部電力(株) 専務執行役員 経営戦略本部長 CIO)」を、委員及び幹事等、35人の皆さまにご参加頂き開催しました。
今委員会では、先ず伊藤委員長より挨拶を頂いた後、JAPIC事務局より活動報告として、①JAPIC提言「中川運河水辺地区再生構想」の進め方と状況、②JAPIC中部委員会活動の振り返りに加え、花畑運河におけるイベントにて中川運河の紹介を行う旨の報告がありました。
その後、牧村 和彦 一般財団法人 計量計画研究所 業務執行理事より「カーボンニュートラル時代のモビリティ戦略 ~MaaSからスマートシティへ~」と題して、ご講演を頂きました。
講演では、カーボンニュートラル時代の将来交通ビジョン、コロナ禍で加速するモビリティサービス、次世代交通計画の新潮流について説明があり、最後にまとめとして、1)交通ビジョンの変革の時期の中で、カーボンニュートラルは大切な目的となっており、人間中心というキーワードにでてきている。2)死亡事故を0とすることがコロナ禍以降、加速しており、ヨーロッパでは市街地において速度制限30㎞となっている。人間とモビリティの共存が世界のムーブメントになっている。3)CASEやMaaSへの先行投資に加え、インフラ投資が始まっており、官民合わせて戦略的な動きが進んでいる。4)グリーンインフラにおいて、名古屋では複数のシェア自転車の会社を一つのポートに集めるなど、日本で先駆けて戦略的な道路空間を作っている。5)既存の交通サービスと新たなモビリティサービス、バーチャルとフィジカルをうまく融合させることが求められる。6)中部は世界でモノづくり先導している土地なので、新しいカーボンニュートラルの世界を先導してほしいと述べられました。
最後に伊藤委員長より、社会全体で脱炭素化を進めていく中で、経済発展と住みやすい街づくりとの調和、そして、本日講演頂いたMaaSに取り組むにあたり、行政やJAPICのような団体、および地域が一体となって進めることの重要性について述べられ、閉会となりました。
【委員会の様子】