6/15「中部委員会(春季)」を開催しました。

2021年6月15日(火)に完全オンラインにて、「中部委員会(春季)(委員長:伊藤久德 中部電力 取締役 専務執行役員 経営戦略本部長 CIO)」を委員及び幹事等、39人の皆さまにご参加頂き開催しました。

今委員会では、先ず伊藤新委員長よりご挨拶を頂いた後、JAPIC事務局より活動報告として、①2020年度活動報告および2021年度活動計画を説明し、②JAPIC提言「中川運河水辺地区再生構想(素案)」の内容紹介、③「世界運河会議NAGOYA2020」の会議報告がありました。

その後、服部 敦 中部大学工学部都市建設工学科 教授より「三の丸ルネサンス構想について」と題して、2021年1月17日に設立された「三の丸ルネサンス期成会」により提言された、三の丸地区再整備についてご講演を頂きました。

講演では、三の丸の歴史性や都市構造に基づいたまちづくりや、重要文化財に指定された県市庁舎などの歴史的資源を活かしたプロジェクトの重要性などを説かれ、現在検討されている三の丸プロジェクトを紹介頂きました。最後に、(公社)名古屋まちづくり公社名古屋都市センターを中心とした「三の丸研究会」が発足し、産官学民により議論を開始されていることの説明がありました。

また、同じく三の丸ルネサンス期成会に参加されています山本委員より、「中川運河水辺地区再生構想」・「三の丸ルネサンス構想」の両構想は、公共敷地を利用した場所あるため、行政と同じ検討の方向性が持てれば、民間の地権者調整がいらずに、ダイナミックな動きができる場所であること、また、大きな一歩を踏み出し、ますます名古屋がプライドの持てる街になる期待感があることのご意見がありました。

伊藤委員長による名古屋市の発展を妨げてきた理由についての問いに対し、服部先生は、名古屋市が戦後復興の際、先進的な開発がなされたことが原因の一つであることがあげられ、今まさに好機であると述べられました。

最後に伊藤委員長より、官民学一体となり中部地区を盛り上げていくことの重要性が述べられ、閉会となりました。

【委員会の様子】

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伊藤委員長
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講師:服部 敦 中部大学教授