11/12 「中部委員会(秋季)」を開催しました。
2020年11月12日(木)に中部電力(株)東桜会館にて、「中部委員会(秋季)(委員長:平岩芳朗 中部電力(株) 取締役副社長執行役員)」を開催しました。コロナ感染防止のため、会場36名、Web4名による計40名による委員会となりました。
今委員会では、先ず平岩委員長より挨拶を頂いた後、JAPIC事務局より①全国ベースの昨年度活動実績を説明し、②来年度に予定している「世界運河会議」の紹介、③三の丸地区の再整備構想の実現に向けた「三の丸ルネサンス期成会」の賛同団体として活動を支援する旨の説明がありました。
その後、陣内秀信 法政大学 特任教授より「水辺空間の復権 - 最盛期・衰退・再生のドラマ」と題して、海外や東京の事例をもとに、水辺都市の歴史的変遷などを踏まえ、都市における水辺の重要性・必然性などのご講演を頂きました。
海外の事例においては、港湾・物流機能から観光機能の転換が起こり、職住近接の総合的なまちづくりが行われており、水辺に人々が集まる場ができていることの紹介がありました。また、東京の事例においては、地域の歴史・文化・産業集積を活かしたまちづくりを行った清澄白河が、魅力あふれる場となっていることや、公共性の高い水辺再生の最新事例としてウォーターズ竹芝や東京ミズマチなどが紹介されました。最後に、「水辺にこそ、人を惹き付ける公共性の高い空間を再生・創出する可能性が眠っている」と纏められ、中川運河の再生に対する期待と、世界運河会議で、再生への思想を世界に向かって発信してほしいとのお言葉を頂きました。
また、平岩委員長による、水辺再生の成功例における、資金調達を含めた事業プロセスの具体的な進め方についての質問に対し、陣内先生は、各事例をあげながら、産官学協働のもと、ビジョンを描き、事業推進することの重要性を説明されました。
最後に平岩委員長より、産官学の協働による中川運河再生へ向けた検討の深度化と、世界運河会議に向けた決意表明を以て、閉会となりました。
【委員会の様子】