11/2 「第二青函トンネル」シンポジウムを北海道経済連合会と共催で開催しました。

11月2日(月)、「第二青函トンネル」シンポジウムが、北海道経済連合会主催、JAPIC共催で北洋銀行セミナーホール(札幌市)にて、約70名が参加し、開催されました。

主催者の真弓北海道経済連合会会長、共催者のJAPIC丸川専務理事の挨拶を以て、シンポジウムが開会しました。

講演では、はじめに北海道経済連合会青函物流プロジェクトチーム座長の石井北海道大学公共政策大学院客員教授より、青函物流問題の解決に向けて、第二青函トンネル構想の背景や意義、論点提起が説明されました。

次に、神尾JAPIC国土・未来プロジェクト研究会委員(戸田建設株式会社 常務執行役員)が、同研究会で作成した、新たなトンネル構想「津軽海峡トンネル(トンネル上部:自動運転車専用道路+トンネル下部:鉄道貨物(単線))」を提案しました。北海道の現状・課題に対する解決策としてのトンネルの必要性、トンネルの構造・事業費、技術的なコスト縮減策、防災対策、事業性(PFI方式)などを具体的に説明しました。

続いて、藤本JAPIC国土・未来プロジェクト研究会委員長(パシフィックコンサルタンツ株式会社特別顧問)、石井座長、大畑北海道経済連合会青函物流プロジェクトチーム委員(株式会社札幌北洋リース 常務取締役)によるパネルディスカッションが行われ、「第二青函トンネルを検討するに至るきっかけ及び今日に至るまでの検討経緯」、「現在の第二青函トンネル構想案、津軽海峡トンネルプロジェクト案の課題、その解決策及び今後の進め方」及び「第二青函トンネル構想・津軽海峡トンネルプロジェクトへの期待」について、討論されました。

藤本委員長からは、トンネル実現に対する財源問題とリスク分担等を解決するためには国民的コンセンサスの醸成が必要であり、そのためには、東京湾アクアラインの事業化を事例に、持続的な活動が重要であると説明されました。また今後、この第二青函トンネル実現に向けた取り組みが日本各地に伝わり、インフラの役割・必要性が国民の間で再認識され、様々なインフラプロジェクトが諸地域・諸団体から提案され、日本全体が将来に夢の持てる国になることを期待したいと説かれました。

安田北洋銀行取締役頭取の挨拶を以て、閉会されました。

JAPIC国土・未来プロジェクト研究会では、今回提案した新たなトンネル構想「津軽海峡トンネル」を軸に、第二青函トンネルの実現に向けて、北海道経済連合会や関係団体とも連携し、気運醸成のための活動を行って参ります。

【シンポジウムの様子】

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■会場風景
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■講演:神尾委員

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■パネルディスカッション
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■JAPIC構想事例