1/21 国土創生プロジェクト委員会、JAPIC欧州視察報告会、MaaSによるモビリティ・ネットワーク構築と街の活性化(ヘルシンキ、パリ、ストラスブール・エルスタイン)を開催しました。

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当日の会場

昨年、石田東生筑波大特命教授をリーダーとして、JAPIC会員メンバーを中心に欧州の先端的なMaaSの調査を行いました。今回、海外のモビリティー(MaaS等)やまちづくりに関する最新情報(技術・ソリューション、ネットワーク等)を、広く会員内外の皆様にご報告できました。

まず初めに行程の紹介が丸川専務理事から行われました。写真集を用いながら視察行程の概要の報告をいたしました。

つづいて、総括報告が石田東生筑波大学特命教授から行われました。視察の目的やJAPIC国土創生プロジェクト委員会に応用できる経験や理論についてご報告いただきました。

また、詳細報告について牧村和彦計量計画研究所理事から行われました。具体的な行程やルート、ヒアリングを受けての欧州でのモビリティに関する最新動向の発表や、そこで得た知見等をご報告いただきました。 参加者からの報告ということで、栗野盛光慶応義塾大学経済学部教授からはご専門の経済学(マッチング理論等)とMaaSとの関係について、安東弘泰筑波大学システム情報系社会工学域准教授からはご専門の情報工学(データ分析、ICT等)と新しいモビリティの在り方について、各々ご報告をいただきました。

金井豊JAPIC事業企画部部長からは、ヘルシンキでのスマートシティの実例を用い最先端の都市計画について報告をし、丸川裕之JAPIC専務理事からは、JAPIC活動としてのプロジェクト作りに対する示唆があったことについて報告がありました。

最後に小池淳司神戸大学工学院教授からのインフラの権利の在り方についてご示唆をいただきました。MaaSがマーケット主義に陥らず、だれもが享受できるシステムとしてあるべきとのご意見を、フランスの交通権を参考に、頂きました。

当日は、会場との積極的な質疑応答が行われ、盛況に開催することが出来ました。

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石田東生筑波大学名誉教授