1/10 令和2年 新年賀詞交換会を開催しました。
1月10日(金)ホテルグランドアーク半蔵門にて令和2年 新年賀詞交換会を開催し、650名に及ぶご出席を賜りました
宗岡正二会長(日本製鉄相談役)より、「昨年のわが国の景気を見ると、外需の低迷や個人消費の鈍化等から力強さを欠いた。さらに、台風15号や19号による記録的な大雨は、全国各地の河川で大氾濫を引き起こし、多くの尊い人命が失われるとともに、電力、水道、鉄道網を寸断するなど、極めて甚大な被害をもたらした。高度成長期に整備されたインフラの老朽化に加え、毎年のように大規模な自然災害が発生する我が国の国土の特異性から、将来世代の安全・安心を確保する社会インフラを、何としても計画的に整備していく必要があるものと考える。加えて、わが国は、労働力人口の減少、高齢化に伴う社会保障費の増大、地方の衰退、産業競争力の低下、急速に進展するデジタル経済への対応など、多くの社会課題に直面しており、これらを克服するためには、官民が相互に知恵を出し合いながら国家戦略を描き、かつ着実に実現していかねばならない。世界の政治・経済は、かつてないほどの大きな転換期を迎えている。JAPICとしては、20年から30年先の産業社会のあるべき姿を見据えつつ、生産性を長期的に向上させ、持続的な経済成長を可能とするストック効果の大きな社会インフラの検討に注力して行く必要があると考える。とりわけ、プロジェクト作りに当たり、ヒトやモノの移動に大変革をもたらすMaaS(マース)や、AI・IoT等によって生み出される技術イノベーションを積極的に取り入れながら、より具体的な検討を行っていきたいと考えている。私どもJAPICは、産業界、政界、官界、学界を横断するプラットフォーム機能を最大限に活かしながら、自由闊達な議論を行い、国民の安全と安心、暮らしの豊かさ、国の経済成長の基盤をしっかりと支える社会インフラを次世代に残す、との強い信念を持って、明るく希望の持てる社会の実現に向けて、尽力していく。」旨挨拶を行いました。
続いて、中村英夫副会長((一社)建設コンサルタンツ協会顧問)より、「昨年は、1年を通して災害の多い年であった。日本の一級河川の中では小さい河川だが、(神奈川県と東京都を流れる)鶴見川は、この何年かの間、堤防を強化し、浚渫をし、遊水池をつくり整備してきた。そうしたところへ大雨が降り、周囲の川は被害を受けたが鶴見川は殆ど被害がなく、そばにある日産スタジアムでは、ラグビーワールドカップの日本対スコットランド戦も無事に実施することができた。ちゃんとした手を打てば、災害には耐えられるということ。災害の多いわが国にとっては、しっかりしたインフラを整備することは論を待たないが、日本にとって大切な国防の一つは防災であると考える。防災をはじめ長期的な視点に立ち、プロジェクトを提言するのはJAPICだけであり、その使命は益々大変大きくなる。是非とも皆さんのご支援を得て、この国が継続し得る立派な強靭な国になることを願っている。この国と皆さんの幸せを願って乾杯したい」との挨拶があり中村副会長の発声により乾杯しました。
また、岸田文雄 自由民主党政務調査会長、齋藤健 元 農林水産大臣からの祝電披露に続き、ご来賓の皆様それぞれにご挨拶を賜りました。(挨拶順)
石破茂 衆議院議員
宮本周司 経済産業大臣政務官
坂根工博 国土交通省国土政策局長
北村誠吾 内閣府特命担当大臣
福井照 衆議院議員
当日、ご来賓として以下の皆様にご出席いただきました。
甘利明 衆議院議員
阿達雅志 参議院議員
猪口邦子 参議院議員